2020年10月11日日曜日

【全学年向け!】模試成績表の活用について

こんにちは!
いよいよ涼しくなってきて、
秋らしくなってきました。
学校行事もひと段落してきた時期ですね。

高校3年生にとって、
ここからの約1ヶ月は受験生活で最もハード!
といっても過言ではありません。
なぜなら10月は模試地獄だからです。。。
全統模試だけでも2回、
加えて他社の模試を1~2つは受験する高校が大半です。

ということで今回は模試について。
特に夏に受験した模試が返ってきていますので、
模試返却後の話です。

偏差値と志望校判定

まず成績表で目が行くのはここだと思います。
わかりやすい数値ですので、
みなさんのモチベーションに大きく影響を与える数値ですが、
捉え方を間違えないでください!

×模試の判定は「合否を予想するもの」ではありません!
よく聞くのは「E判定だったから無理です。」
といったような声です。
この捉え方は完全に間違っています。

この捉え方は、言い換えると、
「どんなに勉強をしても、志望校判定は変わらない」
ということになります。
でも実際にはそんなことありません。
「志望校判定が上がった!」「あるいは下がった。。。」
という経験は誰もがしていますよね??

では、どうとらえるのかという話ですが、
同じ志望校を目指す受験生に対して
「勉強が進んでいるのか、遅れているのか、を表すもの」
と捉えるとよいでしょう。
A判定であれば他の受験生より早く受験勉強が進んでいる、
E判定であれば他の受験生より受験勉強が遅れ気味。

なのでE判定やD判定をとった場合に
残された道は以下の2つです。
①勉強のペースを上げる、時間を増やす
②勉強の効率化を図る


それぞれ具体的に説明します。
①勉強のペースを上げる、時間を増やす
どれくらい上げるかというと、
他の受験生と比べて上げる必要があります。
他の受験生が10時間であれば11時間。
12時間であれば12時間半、など。

そういう意味でいうと、
受験勉強のスタートは早ければ早いほど、
この差は埋めやすいですね!

高3生であれば、
他の受験生があまりやっていない、
スキマ時間を有効活用しましょう!


②勉強の効率化を図る
勉強の効率化をはかる上で模試の成績表はめちゃくちゃ役に立ちます。

でも残念ながら、多くの受験生は偏差値と志望校判定をみて、
成績表を閉じてしまします。もったいない。。。

「効率よく勉強する」とは
簡単に言うと「コスパ」の良い勉強をすることです。
どこの分野、項目を勉強したら一番成績を伸ばせるか。
その優先順位を意識することは、とても大切です。

そして模試の成績はその「優先順位」を判断するのに非常に役に立ちます。


設問ごとの得点と採点答案

模試成績表の活用で他の受験生をリードするためには
しっかりと分析して、優先順位をつけることが大切です。

成績分析のポイントは
なるべく細かく要素を分解すること
です。

例を挙げて説明していきます。
※以下は一例です。
必ずしも皆さんに当てはまるものではありません。

・英語の成績がいまいち。
・読解問題が足を引っ張っている。
ここくらいまでは多くの受験生が確認すると思います。
でもこれはまだ分析ではありません。


そこで考えた結果、
「時間が足りなくて解ききれなかった」
ことが原因だと考えたとします。
これだけでも、まだ分析とは言えません。


そこで時間が足りなくなる要因を考えます。
例えば
・わからない単語が多くて止まってしまった
・文章の内容が抽象的で理解できなかった
・一文が長い
・設問の内容を理解するのに時間がかかってしまった
などなど。
・何ができたら早く読めるのか(How/What)
・なぜ早く読めないのか(Why)
という切り口で考えるよいでしょう。
その中で自身にあてはまるものを探します。


そこでさらに分解します。
・わからない単語が多くて止まってしまった
を分解すると、
例えば
・英単語帳に出てこない単語が多かった
・単語帳の最後の方に出てきた単語でつまづく
・多義語を違う意味で捉えてしまう
・単語帳では思い出せるが、文章だと出てこない
などなど、さらに細かい要因が出てきます。
自身にもっともあてはまるものを探します。


ここまでくるとようやく具体的な解決策が見えてきそうです。
「多義語を違う意味で捉えてしまう」
が主な原因だと判断したら(←最後は自分自身の判断です!)、
・単語帳を見返して、覚えきれていない多義語をピックアップする
・英文を読む機会を増やして、多義語に触れる機会を増やす
などの解決策を考えていきます。


「長文読解問題に時間がかかる」
という問題を解決するために
「速読方法を調べる」、「文章を読みまくる」
などと安易な解決策を考えても、
なかなか成績は上がりません。

少なくとも2段階、
できれば3段階以上原因を分解して掘り下げて、
本当に必要なポイントを見極めましょう!

そしてその中で優先順位の高いものから取り組んでいきましょう。

以前、東大に合格した生徒さんの中には
成績分析に1時間以上かける生徒さんもいました。
それくらい差をつけるためには大事な作業です!



ここまで模試の成績表について、
その活用法について説明してきました!
本番に向けて爆発的に成績を伸ばすためには、
勉強時間と学習効率で周りの受験生を
圧倒する必要があります!


学習時間と学習効果をどう最大化していくのか、
週面談や月例面談で一緒に考えていきましょう!